製造年月日やロットナンバーの印字には産業用インクジェットプリンター(IJP)が大活躍!
インクジェットプリンターと聞いて皆さんは何を思い浮かべますか?
知らない方々なら紙に文字や絵などを印刷するプリンターを想像するかもしれませんね。
確かにそれもその通りです。けれども私たちが扱うのは「産業用インクジェットプリンター」です。
インクジェットプリンターの利点
便利な点として
- 非接触で印字できること
- 段取り替えが早い
- 印字の位置合わせ、間隔が調整できる
- 自動化ラインを構築できる
まず非接触で印字できます。
これによりやわらかい袋状のものや軽い小箱などにも簡単に印字することができます。
そして段取り替えが早いです。
日付の変更や文字列をあらかじめ登録しておいて
作業に入る時に簡単な設定で素早く仕事ができます。
位置合わせや文字の間隔の微調整もその場でできます。
「文字列をもう少し上にしたいなあ」とか「横に伸ばしたらどうなるやろ」などの
調整も本体のモニター上で操作できます。
将来的な印字自動化へのカスタマイズも考えることができます。
自動化することで人の手を使わずに次から次から印字された
商品が出来上がってくると便利と思いませんか?
プリンター本体だけでは使えません!
事務用品のプリンターを想像してみてください。
紙がプリンターの中に入っていってまた出てくる。
出てきたあとに印刷されていますよね。
そうです!
印字するには、ものが動く必要があります。
プリンターにはインクが飛び出す印字ヘッドがついています。
その前を品物が通過することによってはじめて印字ができるのです。
そこで私たちの出番です。
私達はその品物を動かす機械を作ります。
印字の方法
- 品物を動かす方法
- 印字ヘッドを動かす方法
品物を動かして印字するには、主にコンベア方式を使うのが一般的です。コンベアに品物をのせて流していき、印字ヘッドを通過したら印字されている流れです。左の画像は化粧品ボトルに印字するために製作しました。ベルトを2本使い、転がりを防止するためにコンベア自体を斜めに傾ける工夫をしています。印字する時のタイミングは手前にセンサーを取り付け、ボトルを検知してから数秒後にインクを吐出するようになっています。この設定もプリンターの方で簡単に設定が可能です。
こちらのモデルは印字ヘッドが動くスライダー方式のものです。品物をテーブルに置いてスタートボタン、あるいはセンサーの信号でヘッドが左右に動き印字をします。このモデルは卓上サイズで持ち運びにも便利。場所を選ばず使用してもらえます。印字する商品が多品種で小ロットの企業様にご提案したいと思っています。一番上にのせている写真も同じ用途のものです。
インクについてのリスクアセスメント
インクジェットプリンターを使用しているとヘッドから何かしらの匂いがします。
これはインクの匂いです。インクの種類によっては有機溶剤を含むインクもあります。
有機溶剤は人体の健康にもよくありません。使用の際は各企業様がダクト設備を設けたり
集塵機を設置するといった「リスクアセスメント」を行うことも大切です。
新たにプリンターの導入をご検討の際は有規則非各当インクの仕様をお勧めします。
印字対象物によってはレーザーマーカーを使うという方法も選択のひとつかと思います。
最後に
産業用インクジェットプリンターは、あらゆる分野で活躍しています。食品、化粧品、家庭用品、雑貨。
例えば化石なんかにもロットナンバーをうつ企業様がいます。珍しい使い方かもしれませんね。
私達はそのプリンターの機能をフル活用させるような装置をお客様目線で考えて作ります。
決してプロ目線ではなくお客様が一番つかいやすい方法をお客様と共につくる。
それが私たちの仕事です。
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