自動洗浄機の能力を高めるための、ヒーター付き漬けおきシンクの完全カスタマイズに初挑戦!
時と場合によっては自動洗浄機だけでは洗浄しきれない油の付着した品物もあります。そんな時は前工程で品物をお湯に漬け置きしておくと油が落ちやすく洗浄能力も上がります。また、そのまま洗浄機へ投入すると洗浄液の汚れが早くなり、洗浄に影響をきたします。このようなことを防止する意味でも漬け置きはひとつの方法だと思います。今回はそんなお客様のご要望があったので製作することにしました
ヒーターで品物を温めておくことで、油が落ちやすくなる。
みなさんが食器を洗うときに、水で洗うよりお湯で洗うほうが油汚れが落ちやすいですよね。部品洗浄もこれと同じ考え方です。水をヒーターで温めておいてそこへ品物を入れる。実はこの入れる箱というのは大したものではありません。ホームセンターや通販で売っているシンクなんです。よくキャンプ場にいくと食器の洗い場に設置されているアレです。ヒーターの温度は40度~50度に設定します。画像見ても訳がわからないかんじなので細かくみていきましょう。
元となるシンク。モノタロウさんで購入。
フレームの組立
まずはシンクを囲うためのフレームを組み立てました。真ん中のたれさがったフレームはシンクの上面のフタになります。弊社の使用するフレームはユキ技研さんのレコフレームをです。
組立
ヒーターの取付はUボルトで固定しました。これは前後に倒れないようにするためです。また左右にも倒れないようにY型端子のようなそれでいてデカい形状のものをステンレスで製作。これである程度は固定されます。高さの調整は標準でついてくる調整具で決めます。
フタを開閉させる部分はピストンシリンダの上下動作で閉じたり開いたりすることができます。今回はお客様のご要望により、フタが閉じてから5分間は開けられないようにプログラムを組みました。