平行傾斜式コンベアを製作!既製品のコンベアでは満たされない要望ありませんか?お客様専用のカスタムコンベアのことならミクロシステムへ!
みなさま、こんにちわ。ミクロシステムの竹田です。7月も残りあと1週間ほどで終わりますがいかがお過ごしですか?
私は最近、いろいろと活動的です。FA装置の依頼も重ねて入ったりと忙しくしています。
そんな中、今回はお客様の要望でカスタムコンベアを作ることになりましたので、その製作過程を綴っていきたいと思います。
カスタムコンベアを作る理由
お客様の作業内容やその工程ラインによっては既製品のコンベアでは物足りない場合が多々あるのではないかと思います。そんな時は専用のコンベアをカスタム製作することで作業効率が上がります。特に一から設計するのでご要望に柔軟に対応することができ、後々の追加改造もしやすくなります。
まずは80ミリ角のフレームにPOMの板を固定します。この上にベルトを走らせるようになります。かなり細いコンベアになりますね。弊社は樹脂の加工屋もしているのでPOM(ジュラコン)の加工は自社で行いました。
アイドラー側のプーリーです。プーリーはφ100を使用しています。ベルトのテンションはアイドラー側で調整する設計にしてます。お客様の方では油や水が飛ぶとのことなの部品はできるだけステンレスを使用しています。
納期がかかっていたモーターが入荷しましたので取付作業を行いました。両サイドはラウンドタイプのベアリングホルダでモーター軸を支えます。
今回のモーターはオリエンタルモーターで60Wを使うことにしました。
両方のプーリーの取付ピッチが出ましたので、特注加工ベルトの長さを一応合わせてみることにしました。
概ね長さはあっているようですね。テンション調整機構があるので心配ないでしょう。しかし、まだまだ先は長い・・・。
リンク機構を用いて傾斜できるようにしています。段々とコンベアらしくなってきましたね。ベルトの蛇行調整に入ります。
シューターの落ち込み部分。めちゃくちゃ考えてこの形が一番いいことになりました。ワークに傷をつけてはいけないので樹脂を使用しています。
コンベア間の乗り移りシューター。
ここはワークの姿勢を変えるのに部品を配置。
- 立って流れてきたワークを寝かすL型の樹脂
- ワークの向きをそろえる丸棒
只今の日付は8月9日です。ここまで約3週間。あとはカウント用のセンサの配置を考えていきます。
お客様機械との連結部の改造、ミニコンベアの活用動画
最終的にこのような形になりました。お客様のご要望は本当に多種多様で、私たちの見えないところに課題があるんだな~と、改めて実感しました。